私がOLYMPUS OM-D E-M10MarkⅡを手にして1年経ちました。
バッテリーとSDカードを入れてオート設定でシャッターを切る。これだけのことで色んな写真を撮ってきましたが、物足りなさと言いますか撮りたい対象物を綺麗に撮る手段・知識が身に付いていないので撮影モードや便利な機能を持て余していました。
OM-D E-M10MarkⅡに特化したガイドブックも早々に購入しましたが、やはり自分で読んで実践するというのはそれでも躓くこともあり、そこそこの受講料で躊躇していたオリンパスが開催する基礎セミナーを受講することに決めました。

オリンパスデジタルカレッジ「基礎講座 StepⅡ&Ⅲ」

オリンパスのミラーレス一眼カメラPEN/OM-Dシリーズ限定のセミナーです。
テーマは『ミラーレス一眼カメラの基本機能からレンズ・露出・構図までじっくり学ぼう』です。
受講回数:3回
受講料金:7,000円(税込)

過去にデジタル一眼レフ・ミラーレス一眼を使ったことがある方にすればこのセミナーは基礎の基礎であり、OM-Dに特化したセミナーだからという理由だけで受講する必要はないかと思います。受講料金も高いと思われるでしょう。
しかし私のように初めて一眼カメラを手にする人にとってはコンデジよりも細かい設定ができる、その機能を使いこなすための知識を得るには十分すぎる内容でしたので、”使いこなせないままにカメラ離れしてしまう”不安はなくなりました。
「基礎講座 StepⅡ&Ⅲ」

このセミナーは「基礎講座 StepⅡ&Ⅲ」。ということは「基礎講座 StepⅠ」があるわけですが、こちらは交換レンズの取り付け・取り外し方やカメラの構え方から始まるものなので一眼カメラを買おうとする人なら既にクリアしている内容だと思います。
「基礎講座 StepⅠ」
Ⅰを飛ばしてⅡ&Ⅲから受講しても全く問題ありません。

E-M10MarkII(40mm, f/10, 1/500 sec, ISO200)  

受講内容

3日の受講でA5サイズのテキストを2冊貰えます。

よく使う機能のカメラ操作を学ぶ

露出補正ISO感度ホワイトバランスなどは聞きかじった知識の中で適当にカメラを操作していても使える機能ですが「なぜその機能を使う必要があるのか」「シーン・環境によってどのくらいの数値に設定すればいいか」を教わります。
これが正解!というのを教わるのではなく”自分が思い描くものを撮るための設定の仕方”を教わるので色んなシーンで応用が利くようになります。

ドライブモード(単写・連写)なども撮影する中で自分で探して設定する項目だと思いますが、フォーカスモード測光モードは初心者ではなかなか設定に手を出さない項目ではないでしょうか?
風に揺れる花や望遠で月を撮ってもイマイチ・・・と思っていた人はこの辺りの設定を選べるようになることで今まで「上手く撮れないな」と思っていたものがスムーズに撮影できるようになります。

手ぶれ補正フラッシュ撮影の話に絡めて三脚の選び方や適切な使い方などテキストにない補足を聞けるのもうれしいところです。

撮影モードとレンズの基礎知識

「絞り(F値)」「シャッター速度」「ISO感度」の関係を理解することで「こんな写真が撮りたい」と思い描くものに近づけるわけですが、初心者には聞きなれない数値に戸惑うことも多いですよね。
撮影モード(P・A・S・M)を変えることでベストな設定に近づける。何度も失敗を繰り返し理想に近づけるのもいいですが、せっかく良い機能がたくさんあるカメラですから初めからベスト設定に近いところからスタートしたいです。
そのためにはM(マニュアル)モードが最善ではない場合もあるということを教わり”マニュアルモードを使えてこそ写真撮ってます!と言える”感覚はなくなりました。敷居が低くなったと言えばわかるでしょうか。自分で思っていた高い敷居はアマチュアが好きなモノを好きなように撮影するには必要ないんだなと。

レンズも同じで一眼カメラを手にするとどうしてもいろんなレンズが気になるのですが、そうそう初めから高価なレンズには手をだせません。手持ちのレンズでいかに撮りたいように撮るか、高価なレンズではなくコンバーターレンズやフィルターでいかに効果的な撮影をするかの大切さも教わります。
レンズを何本も持って撮影に出かけるのも一眼カメラの醍醐味ですが、応用の効く1本をいかに使いこなすか、そのための設定や数値の関係を理解するのが大切なんですね。

焦点距離と画角について

広角と望遠の違いは何となくわかっていても広角レンズで自分が動いて(位置を変えて)の撮影と望遠で遠くのものを(位置は買えず)大きく撮影した写真の写り方が違うこと。歪みや遠近感はどちらを選ぶ方が見る人の目に印象深く見えるか。
そんな写り方を意識して撮影してみるのは面白いですね。
ズームで望遠を多用していましたがしばらく封印して広角レンズで自分が動く撮影を積極的にしたいなと思います。

構図

写り方の違い、見る人の目に印象深く見えるために気にするポイントとして構図があります。
これも何が正解ということはありませんがやはりセオリーはあって、それをおさえることで見栄えのする写真になると思います。「三分割法」「三角構図」などは意識しやすいですが無意識に撮影したポートレートに違和感を感じることもありその原因がなんなのかをわかって撮影すると、自分だけの満足ではなく人に見て欲しいと思える写真が撮れるものだなと思います。

E-M10MarkII(25mm, f/2.2, 1/2500 sec, ISO100)

実技

実技はありません。
自分のカメラを使って設定方法を操作することは行われますが、セミナーで習ったテクニックを使った撮影はしません。

ちなみにオリンパスで行われているセミナーの中にはテーマに沿った撮影会と講評がついてるものもありますが、講評を求めていないのであれば自分でたくさん撮影に出かけて色んな環境・設定で撮って自分の中の正解・不正解を知るのがいいと思います。

感想

細かい設定など知らなかった機能もあり、普段の自分の撮影に使うと便利な機能を知ることができました。もちろん全部を暗記しているわけではないし、いざ使おうとすると再度テキストを開くこともあるかもしれませんが、機能を全く知らずに使わないより頭の片隅に入ってることで「あ、あの機能使えるかも」と思い出せる引き出しができたのはよかったです。
3日の受講には質問タイムもありましたので、受講内容と関係ないことも質問させてもらったりとプロカメラマンのお話が聞けてよかったと思います。

3日の受講料7,000円、私にとっては高くはなかったです。
元々知識のなかったことですから自分で調べるのも限界があります。サクッと学んで知識を得たことは時間を買ったようなものと思えます。
テキスト片手に時間をかけて独学で取り組むのが苦手な方には実のあるセミナーだと思います。
日程が決まっているのでなかなか続けて通えないという方には「基礎講座 StepⅡ&Ⅲ」と同等の内容を2日で学べるコースもあります。申し込みも2日別々なので予定が組みやすいですね。
オリンパスのミラーレス一眼を買ったけど使いこなせていないと感じている方は受講して損のない内容だと思いますよ!

E-M10MarkII(25mm, f/6.3, 1/1000 sec, ISO200)